SSブログ
人気ブログランキングへ

西尾維新『暦物語』感想 [ラノベ]

アキバ_025.jpg

阿良々木さん視点で、物語シリーズの過ごした1年にあったエピソードの裏側を描いていくという今作品。
「暦」という名前の通りカレンダー形式でひと月づつ各ヒロインたちとの短編エピソードが続いていきます。
ファイナルシーズン2作目となる今作、最後にとんでもない仕掛けが待っていました^^;


第一話 こよみストーン

バサ姉と「石」を巡るのエピソード
ひさびさのメメさん登場!
阿良々木さんとメメさんのやりとりはしびれますね。
謎解きのバサ姉の反応にも驚愕w


第二話 こよみフラワー

ガハラさんと花束を巡るエピソード
とにかくガハラさんが絶好調!
罵詈雑言、毒舌のオンパレードの切れ味が凄すぎます。
これを書きたいためだけに用意されたエピソードでないかと勘ぐりたくなりますねw
本当にありがとうございました(マテ


第三話 こよみサンド

真宵と砂場に関するエピソード
阿良々木さんと真宵の会話は楽しいですね。
しかし、噛み方がひどすぎるw
この時期の噛み方ではないですが、順番に読んでいるものとしては面白かったです。
今作の共通テーマともいえるべき「道」についての言及が始まったところでもあります。
バサ姉の管理者っぷりも垣間見えて(露骨かもw)人間関係の深まりが感じられますね。


第四話 こよみウォーター

神原家のお風呂にまつわるエピソード
ガハラさんと神原の関係性が面白いですね。
怒ったガハラさんの怖さに戦慄w
落ちの酷さは今作で一番でしたねwww


第五話 こよみウインド

撫子と風評について話し合うエピソード
前とは逆のパターンで撫子が阿良々木さんの家を訪問したものの、ちょっと攻勢がぬるかったかもw
プリキュアネタを混ぜてくるあたり西尾先生の守備範囲の広さには恐れ入りますw


第六話 こよみツリー

火憐ちゃんと道場の木に関するエピソード
バサ姉への丸投げっぷりに大爆笑w
エムジェイさんもおっぱいを頭に置いてもらいたいです!(チネ


第七話 こよみティー

月火ちゃんと茶道部の噂にまつわるエピソード
最後の神原のセリフに考えさせられますね。


第八話 こよみマウンテン

扇と北白蛇神社でのエピソード
謎の多い扇の行動原理が若干明かされます。
考えれば考える程、扇って怪しいのですよね。



第九話 こよみトーラス

忍とドーナツを取り合うエピソード
ドーナツに目がない忍が可愛くて仕方ありません。
ネタ明かしにおいて明らかにされる忍の愛情ってのも健気でいいですね。
しかし、レギンスで目隠し&口につっこまれるご褒美プレイが羨ましすぎる!!

第十話 こよみシード

余接ちゃんとのなんともいえないエピソード

バサ姉の心労が凄いことになってますねw
意外な余接ちゃんの心遣いにびっくりでした。


第十一話 こよみナッシング

余弦さんとバトルしかけるエピソード

ここから今までの作品より先の時間の話となります。
生い立ちからなにから余弦さんの凄さを改めて確認。
阿良々木さんの導き出した回答が予想の斜め上を行き過ぎていて、読んでいて吹いちゃいましたw


第十二話 こよみデッド

臥煙さんに殺される(?)エピソード
サブタイトルからして物騒極まりないですね。
臥煙さんのいう「奴」っていうのはやはり扇のことなのでしょうか。
北白蛇神社に最初は撫子を置くことで、そしてそれに阿良々木さんを闘わせて吸血鬼化させることであの場を安定させようとしていると考えると納得できるような・・・
心渡りで切られた阿良々木さんは怪異性だけを切り取られたということでしょうか。
しかし、そうなると忍との決別ということになるのか・・・
色々と疑問が尽きない不完全燃焼な引きでしたね。
阿良々木さん自身は生きていたのですが、このあとガハラさんにどう言い訳したかが想像したくないですねぇ^^;


全十二話の短篇集という形式をとっていましたが、今までの本編の裏側の出来事であり、各エピソードはある出来事についての現象としても分析、その後にその裏側を明かすという構造が見事に二重構造になっていたのが面白かったですね。(最終話はちょっとちがうけれど)
だからこそ、本文中にあったように「メタ会話禁止」だったのでしょうねw
また、物語の中で忍と余接以外には怪異が登場することなく、すべての出来事が人の思惑によって説明されたことも意味深でした。

物語はあと2作「終物語」と「続・終物語」を残すばかりとなりましたが(西尾先生の気まぐれで更に間にはいるかもしれないですが)、阿良々木さんを巡る話がどういう結末を迎えるのか本当に目が離せませんね。




暦物語 (講談社BOX)

暦物語 (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



化物語 PremiumアイテムBOX

化物語 PremiumアイテムBOX

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/11/21
  • メディア: 単行本



nice!(7)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 7

コメント 2

水銀

エムジェイ さん、こんにちわ

>短編エピソードが続いていきます。
これは読み易そうですね(^^)
TVシリーズしか見て無くても楽しめそうでしょうか?
今度買ってみよう♪
by 水銀 (2013-05-23 01:50) 

エムジェイ

水銀さん、こんにちは

>これは読み易そうですね(^^)
全部が阿良々木さん視点なので、そういった意味でも読みやすかったです。
一年を通しての話となるので、読みながらこの裏で何がおこっていたのかな?と思い出さなくてはならないのがちょっと大変でしたが^^;

>TVシリーズしか見て無くても楽しめそうでしょうか?
>今度買ってみよう♪
最後の3章は小説を読んでいないとワケワカメな状態になるでしょうが、そこまでのものは大丈夫だと思います!
それぞれが完結している話なのでお試しあれ^^
そして、それだけでは収まらなくなって他のシリーズも読むことになるのを期待していますw
by エムジェイ (2013-05-27 17:35) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。