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電撃文庫「とある魔術の禁書目録SP」感想 [ラノベ]

電撃文庫既刊では収録されなかった短編が4つ収録された今作品!
表紙もステイルですぞ!

以下、ネタバレ含みます。

まずは、本のサイズに驚かされます!
文庫本サイズではなくて、B6というビッグサイズ。危うく本屋で見逃すところでした^^;
しかし、その訳は最初のページを開いてみて一目瞭然。なんと、シリーズのイラストを描かれている”はいむらきよたか”さんの漫画から始まるではないですか!!
動いている当麻にしばし感動。しかも、ステイル編と時間軸を合わせているという凝りよう。サービス精神旺盛すぎます。
今作は、4つの短編からなります。「ステイル=マグヌス」、「マーク=スペース」、「上条当麻」、「初春飾利」とそれぞれ主人公の名前が付けられています。


それでは、各話の感想など。


ステイル編

今作の約半分を占めるページ数で、今回のメインストーリーと言っても過言ではないでしょう。
本編1巻から登場しながら、同時に登場した神崎に比べるとどうしても地味なヤムチャポジション(失礼^^;)に置かれがちだったステイルですが、今回はいろんな面を見せてくれました。
冒頭から「必要悪の教会」としての仕事、そして小萌先生とのふれあい(w)という両極端な側面が描かれます。
特に、小萌先生に手をつかまれて照れるステイルに大爆笑w 
テオドシアとパトリシアとの出会い、そしてリチャードとの闘いでのステイルの熱い漢ぶりにも感動!
今までインデックスに対しての執着にも似た感情は描かれてきていましたが、自らの正義感に照らし合わせて行動する姿は、今までのステイル像からは意外なところでもあり、ワクワクしましたね。
常に大嫌いだと公言する当麻の影響なんでしょうね、このツンデレ神父^^
そして、戦闘シーンでは禁書目録の面目躍如ともいうべき頭脳戦が炸裂! ステイルがなぜ天才魔術師か、という理由がいかんなく発揮されます。こういう単なる能力バトルにならないところ好きなんですよね^^

最後はバードウェイが美味しいところを全部かっさらっていった感じですが、彼女と組織は今後本編にも絡んできそうですね。特に、彼女が語った「科学も魔術も関係ない」という部分が今後の展開において重要な気がします。それができる圧倒的な力もあることですし^^;

そして、上条さんは相変わらず不幸でしたねぇw しかし、バードウェイに気に入られるなど、さすが女性とフラグを立てまくる能力はあっぱれですw インデックスもちゃんと話に絡めてよかったね^^


マーク=スペーサー編

奔放な上司を持つと苦労するといういい例w マークさん乙です^^;
基本的にはコミカルなお話で楽しく読めました。
前のステイル編では可憐で善意の塊だったパトリシアが知人の前では年相応のお茶目な娘だったのが面白かったです。
バードウェイも無茶をいいながらも、ポルトガルできっちり仕事をするなど、さすがボスの風格たっぷりというところでしょうか。まあ、マークにあんな嘘をつかれると怒りたくなる気持ちは分かりますがw

ステイル編で当麻と一緒に行動していた男もやっぱりマークなんでしょうね^^;


当麻編

「当麻も歩けばトラブルと女性にあたる」という諺どおり(ナイ)、今回もやっぱり不幸な上条さんw まあ、そんななかでも魔術結社の女性と友好を深めるあたり、全く不幸ともいえないような気もしますが^^;
物語の最後で、今回の適役である微細にも彼女の正義があったことに考えさせられますね。単純な正義対悪ではなく、お互いの正義と正義のぶつかり合いがこのシリーズのいいところなので、短編であってもしっかりそこが描かれているところが納得です。
作中で「ただでさえ女の子に拳を向けるのとか罪悪感があるんだから」という当麻のセリフに「嘘つけ!」と突っ込んだのは自分だけではないはずですw
まあ、男であれ女であれ分け隔てなく接するのが上条さんのいいところではあるのですけどね^^;

しかし、今作後、上条さんがいかに通常生活に戻ったかが気になります^^; あれだけアンチスキルに喧嘩うっといてどうやって丸く収めたんでしょうかね・・・



初春編

超電磁砲では見ることのできない”黒初春”がところどころ顔を見せていて苦笑いw
あとがきでも書かれているように、まさかまさかの力技で事件を解決するところにビックリ!
そして、最後に少しだけ顔をだす美琴と黒子の会話もいい味だしてましたねぇ^^
あ、あれ、佐天さんはやっぱり出番なしですか・・・ 

以上、簡単な所感でした。
文章と漫画のクロスオーバーなど新しい試みもあり、読み応え十分でした。本編の続きも早く読みたいですね!



とある魔術の禁書目録SP

とある魔術の禁書目録SP

  • 作者: 鎌池 和馬
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2011/08
  • メディア: 単行本



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