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「ユリイカ12月臨時増刊号『永野護総特集』」が発売 [アニメ]

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ユリイカの臨時増刊号として「ファイブスターストーリズ」の作者であり、先日公開された「ゴティックメード」の監督でもある、「永野護」特集が刊行されました。
まるまる1冊すべてが永野先生について用意されたこの雑誌、とんでもない濃さでした。


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まず最初に、永野先生本人への20ページにも渡るロングインタビューが掲載されています!
内容も、アニメにかかわり始めたころの話から始まり、GTMの制作について、はたまたアニメ論にまで話がおよび読んでいて大変興味深いものです。
また、すべてのファンが望んでいるFSSの連載再開についても『99.9パーセントのファンを失ってもかまわないと思っているから。』というほどの決意を込めて語っていられました。

「神はデザインする 永野護をめぐるトラフィックス」と銘打たれ、武井宏之氏・梅沢和木氏・西島大介氏が対談をされていますが、その中で「僕は永野護はマンガ家として考えるよりも『神』として考えたほうがわかりやすいって仮説を立てているのですけど、神が思っている世界をマンガという方法でちょっとだけ教えてくれたー神がそんなことをする必要は本当はないんだけれど(笑)-というのが一巻で、この時点だとまだ神様は人間のことがよくわかってなkったんですよね。」(西島氏)という名言がツボでしたw


「生きてる神話をどう読むか」という対談では、伊藤盡氏と新城カズマ氏によりトールキンとの比較がされ、トールキンが言語を作るために指輪物語などを作っていったのに対し、永野先生がロボットとファティマを動かすためにFSSを作ったのではないかという考察がありました。

そのほかにも、マーケティング論、服飾論などから読み解く作業がなされ、これだけさまざまな角度から分析することできる、「永野護」という存在の大きさに驚きを禁じえません。

またカラーでトリビュートイラストギャラリーとして、GTMでもクレジットされた安彦良和先生のイラストも掲載されています。

最後にはFSSに劣らないほどの、永野護年表が組まれています。
しかも、ただの時系列における出来事の羅列でなく、かなり細かい情報まで書かれていて、一つの読み物としても読みごたえがあるものとなっています。

全261ページ、余すところなく「永野護」について語りつくすこの一冊、ファンならもちろん必携であり、アニメの歴史を検証するものとしても読む価値があるでしょう!





タグ:永野護 FSS GTM
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水銀

エムジェイ さん、こんちわ

凄い!ファンにはたまらない濃さですね!
記事からエムジェイさんの興奮が伝わってくるようですよ(^^)
by 水銀 (2012-11-15 21:11) 

エムジェイ

水銀さん、こんちっす!

>凄い!ファンにはたまらない濃さですね!
最初は特集の一つだろうと思っていたら、1冊丸ごと特集でビックリしましたw

>記事からエムジェイさんの興奮が伝わってくるようですよ(^^)
色んな角度から掘り下げられていて、納得するものや首をかしげるものや興奮しながら読んでいました。
レビュー書くためにサラッとしか読んでいないのですが、時間があったらもう1回じっくり読み返したいですね。
by エムジェイ (2012-11-21 02:56) 

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